ビットコインからHardfork(分裂)して誕生したビットコインゴールド(BTG)とは一体どのようなものなのでしょう?
分かりやすく解説します。
ビットコインゴールドとは?
ビットコインの需要が高まるにつれ、当然送金スピードや処理速度が遅くなったりするのは当然のこと。車の渋滞みたいなものですから、送金などが重なれば重なるほど遅くなるのは仕方ないです。また、それだけビットコインが世の中に受け入れられているということでもあります。
ビットコインとキャッシュの分裂は、取引承認が遅れてスピードがべらぼうに遅くなるという問題を解決するためですが、ゴールドに分裂した理由は「マイニング(採掘)が一部の業者に偏っている」ということが理由のようです。
マイニングでは「ASIC」というビットコイン専用マイニング専用機械を導入できるか否かということで、資金力の強い組織が勝ってしまっていました。そこで分裂後のビットコインゴールドは、ASICの利用が禁止されており、「GPU」という一般の人も利用できるシステムを導入しています。これにより収益の一極集中化を防ぐことができるようになったのです。
ビットコインからビットコインキャッシュ、ビットコインゴールドへと分裂を繰り返してきましたが、ビットコインキャッシュでは中央集権的色合いが濃く残ったことから、この中央集権的色合いを出来うる限り薄めるよう仕組みを改善したのがビットコインゴールドという通貨が誕生しました。採掘における難易度調整が重要なファクターとなりますが、これがなかなか厄介なのです。難易度の調整はブロックが生成されるたびに見直される仕組みで動きます。これは取引データの処理速度にも大きな影響を与えてきます。現状ではビットコインが2週間単位で難易度見直し、ビットコインゴールドが10分単位で見直しが行われています。
【ブロック生成速度と難易度調整回数との関係】
仮想通貨の種別 | ブロック生成速度 | 難易度調整回数 |
ビットコイン | 速度:10分 | 回数:2週間単位 |
ビットコインゴールド | 速度:10分に1回 | 回数:10分単位 |
【採掘に関するアルゴリズム】ビットコインゴールドにおける採掘アルゴリズムはEquihashが採り入れらています。因みにビットコインはSHA256というアルゴリズムが使われています。Equihashはお馴染みのパソコンで利用されているグラフィックボードが使用可のため、ASIC専用機は不要となります。
【リプレイアタックに対して】セキュリティの重大な課題としてリプレイアタックの攻撃を受けるというものが存在します。つまり、リプレイアタック攻撃に対する耐性をしっかりとコード化して埋め込んでいます為、安全な通貨といえます。
【未来的活用レベル】根強い人気を誇るビットコインから様々な要因で分裂した通貨であるため、未来的には可もなく不可もない状態であるものの、採掘が容易であり、かつ、決済にも適合している通貨といえそう。
【その他】希少性という面での色合いが薄いため、一般の法定通貨との違いはほとんどない通貨といえます。その分、希少価値に乏しく価格変動が少ないことから保有するメリットが少ない通貨といえそう。
ビットコインゴールドはどこで買える?
海外では取引されているところも増えてきていますが、日本国内では安全性が確認でき次第、取り引きなどを行うようです。ザイフやGMOコインなども現在では取り扱っていないようです。
※ビットコインゴールドの滑り出しは悪く、ビットコインを持っている人にコインが配布されるのにソフトウェアが未完成のため配布が遅れてしまった・・・ということがありました。また、開発者が取り引きを行う前から多額のコインを保有していたこともあり、ちょっと不信感をつのらせていたこともあります(現在は問題なく稼働しています)。
ビットコインゴールド購入取引所一覧! |
Binance(バイナンス) |
ビットコインゴールドの特長や評価、評判、将来性など
➀頭文字のビットコインは変わりませんが、ゴールドがつくことで「BTG」(bitcoin gold)という略号で呼ばれています。
➁発行上限枚数は2,100万BTG(ビットコインと同じですね)。
➂ブロックサイズの上限は1MB(こちらもビットコインと同じです)。
➃「UAHF」技術の導入により、運営側がブロックサイズを自由に変更できるようになっています。
➄「リプレイアタック」に対応済み。
※簡単に説明しますと、コインが二重で送金されてしまうこと。送った記憶もないのに、赤の他人にコインを送金してしまい、下手をすればコインを消失してしまうこともあります。
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