ICOの資金調達側と投資する側の利益、不利益は?

ICO情報関連

新規株式公開、即ちIPOという言葉は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか? そうです、このIPOに類似させた資金調達手段の一つの方法としてICO(Initial Coin Offeringの略語)、つまり新規仮想通貨公開と称していて、これまでとは違った新しい資金調達手法の仕組みが創成されました。IPOと決定的な違いは証券会社のような仲介業者がなく、誰でも自由に独自の仮想通貨であるトークンを仮想通貨で購入した上で、始めて世界のICOに参加することができる点です。このことからトークンセールと称されることがあります。あるいは別称としてプレセールとかクラウドセールと称されるれることがあります。

ICOは仮想通貨で購入したトークンを利用した資金調達における方法の一つであること!

こうしたICOには、現在3種類のICOがあります。

あくまでも資金調達が目的のICO

通貨として普及を図って価値をもたせる目的のICO ・・・[例]イーサリアム

あくまでもお金儲けの目的に徹したICO・・・[例]HYIP

ICOの長所、短所は?

資金調達の究極の目標は売買差益(キャピタルゲイン)をより多く獲得することに目的があると考えられます。ICOを活用して資金調達を図ろうとする側と見返りを目的とした投資をする側の両者にとっての利益と不利益をみていくことにします。

資金調達側 投資する側
利 益 1)短期間かつ多額の調達が可

2)初めは準備金が少額で可

3)返済は基本的には不要

4)仲介業者が不要

1)世界のICOに少ない額で投資可

2)投資した事業が成功すれば多くのキャピタルゲインが期待可

3)個人ベースでダイレクトに投資可

4)仮想通貨であるが故にネット上で実施可

5)ときには特典が付加されることがある

不利益 1)投資側にプロダクトとして認可されることが必要

2)万が一失敗に終わった場合には投資家に甚大な損失を与えることがある

1)投資が失敗に終わると資産を失うリスク有り

2)投資した事業の運営者にとっては、集めたお金を持っていなくなるリスク有り

3)仮に事業が成功裏に終わったとしても価値が付加されなければ利益を売ることは不可

こうしてみていきますと、なんといっても法的整備がなされていないことが問題となり、急ぐ必要がありそう。

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