近年一気に高まってきているブロックチェーンは様々な分野の産業に多大な影響を与えています。そして今や、暗号通貨、金融を越えようとしています。思い起こして下さい。インターネットが1993年辺りからありとあらゆる産業・企業に大きなチャンスをもたらすと同時に、個人に対しても公私とともに影響を与えてきました。しかし、必ずいいことばかりではなかったようです。例えば、個人情報の漏洩等がそうです。これら悪影響は深刻な事態を引き起こしている場合も少なくないようです。私達を取り巻く環境は危険で満ち溢れています。そんな環境であっても、自己責任という名のもとで利用している人が大半ではないでしょうか？ コミュニケーションについてもこれまでの世界とは随分様変わりしてきていて、Facebook、Twitter、LINE等のようなSNS、電子メールが至極当たり前になっており普及度は目をみはるものがあります。また、送金に関してはグローバル時代にあっても送金日数、送金手数料等で利便性や手軽さ等で苦労している人もいるかと考えられます。携帯電話、スマホ等が世界的に普及しているにも拘わらずです。
ここで、ようやく一つの光明をもたらそうとしているテクノロジーがブロックチェーンです。このブロックチェーンが与えるインパクトには以下の4つの要素が考えられます。
［第一要素］データの改竄はほぼ不可能であること。膨大な数の公開台帳に対して、全て取引情報を連係させて記録を残していくことから、ほぼ不可能であるといえます。例えば、公文書についても一挙に問題解決へと繋がっていきます。書き換えなどは不可能といえます。分散型データ管理である理由が改竄・不正防止に多大な機能をもたらしているのです。量子コンピュータが実用化されて世に出現すると、もしかして暗号を解読されてしまうという心配の声が聞こえてきそうですが、心配は無用！ それはブロックチェーン技術も時と共に進化していきますから・・・。或いはオークション等での売買において騙さるケースを恐れる人も出てくるのではないかと思いますが、ブロックっチェーンでは必ず過去の売買履歴と評価等を含めてきっちりと取引情報を記録して管理されますので、不安は払拭することができます。
［第二要素］決済に伴うコストが大幅に削減されるメリットが出てきます。具体的には、決済に関するコストは今までの1/10から1/100で済むとみられています。このメリットはかなりいい影響を与えそう。稼いだ金額が少ないとなると、余計です。特に海外送金場面では効力が出てくると予想できます。
［第三要素］事前に設定さえしておけば、スマートコントラクトに適用が可能となる点です。スマートコントラクトが適用可となれば、情報の遣り取りと支払を全て自動で実行できるようになります。ブロックチェーンの効力は大変なものです。この効力はスマートコントラクトに良い効果をもたらすと考えられます。例えば、
★様々な物に対する故障予知
★購買履歴と在庫管理技術等によって、先を見越した準備の可能性
★納品・検品・検収・支払の自動化
★安全を保証したIoT、センサー等によるショッピング自動精算
このような局面が実現すれば、本当の意味でのペーパーレス、人での介在が激減に結びついて、プロセスが瞬時に行われて生産性が向上すること間違いなさそうです。
［第四要素］自律した分散型のシステムが安定した形態で構築及び運用ができる可能性をブロックチェーンがもたらすことになります。これまでは、企業の基幹系システムなどではほとんどが集中型システムを採用していますが、どこか1箇所でも不具合が発生したり、負荷が肥大化したり、マルウエア等に攻撃されたりしてダウンすることになれば、大変なことになります。そうなれば様々な処理はストップし、社会的影響を及ぼすことになりかねない事態が発生してしまいます。これは莫大な社会的損失をもたらすことになります。また、システム自体が脆くて弱いため、常に危険に晒されて何らかの問題が発生している現状が纏わりついています。
まとめてみますと、政治・経済を始めとした政経分野、企業等におけるありとあらゆる分野において、ブロックチェーンがどんどん入り込み、その結果、人や企業等に対しての信用度は大幅にアップすることから、これまでの世界とは全く異なった世界が実現される日がやがて来ると考えられます。
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